あらすじ

誰の記憶にも残らない少年を世界に繋ぎ止めたのは、二人の狂おしいほどの執着だった。 人の記憶から消えていく——そんな特異な体質を持つ少年、クロード。 帝都の最底辺、奈落谷でガラクタを拾って生きる彼は、“世界に存在しないも同然”の存在だった。 そんな彼に居場所を与えたのは、帝国を追われた天才魔導技師の少女ジル。 そしてもう一人。命懸けで救われたことをきっかけに、絶対的な想いを寄せる皇女セレスティア(偽名:リン)。 寄せ集めの三人が過ごした、ささやかな日々。 不格好な風鈴と、名もなき剣。 ただ「覚えていてほしい」と願い、クロードは剣を振るい続けた。 だが——その全ては、帝国の圧倒的な力によって焼き尽くされる。 少年は消えた。 生死すら不明のまま。 調査の末に下された結論は——「存在しない人間」。 それでも。 「彼は、いました」と。 皇女セレスティアは、彼の剣を振るい続ける。 すべてを失ってなお、“その証”を消させないために。 生きた、その証は。 世界に何を刻み込めたのか——“消えていく少年”は。 ——そして今もどこかで、風鈴が鳴っている。

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小説を読もう2026/04/10
  • 現在の作品無名の風鈴剣 ~消えかけの少年に、天才魔導技師と皇女が激重感情を向けてくる~