あらすじ
ジュンはアイドルになった――。
雪に閉ざされた街で育った雪子には、ずっと隣にいる幼なじみがいた。
ジュンは、優しくて少し鈍感で、誰にでも同じように手を差し伸べる人。
高校の修学旅行で訪れた東京。
そこで彼はスカウトされ、「光の世界」へと足を踏み入れる。
やがてジュンは夢を選び、春を待たずに街を出ていった。
残された雪子は、想いを伝えられないまま、彼を見送る。
数年後。
再会した彼はもう、手の届かない存在になっていた。
それでも――
かつて自分がかけた一言が、彼の背中を押していたと知ったとき、止まっていた彼女の時間も、静かに動き出す。
アイドルとして羽ばたく少年に恋をした少女の、切なくも温かな旅立ちの物語。