あらすじ
大陸の覇権国家エヴィサニア帝国の侵攻により、サンクタナイト王国は突如戦火に包まれる。帰省中だった青年ノルは故郷で戦闘に巻き込まれ、父を目の前で失い、自身も命を落とす。だが彼は、抵抗組織『機関』を率いる少女キアンによって蘇生される。体内に埋め込まれた人工臓器「オルガアルカナ」により、常人を超える力を得た代わりに、戦場へ立つことを強いられる。
人を傷つけることを恐れていたノルは、当初その力に戸惑い、戦うこと自体を拒み続ける。しかし、仲間たちとの訓練や交流、そして過酷な実戦を経る中で、少しずつ自らの恐怖と向き合い始める。やがて彼は、王国の命運を担う戦闘部隊の主軸として認められ、激戦地グランヴェイル防衛戦でも最前線に立つ存在となる。
敵の精鋭、双理卿率いる第四軍の投入により戦況は悪化。王国軍は都市の放棄を決断し、その撤退を成功させるため、ノルは少数精鋭による敵本陣への突撃任務に身を投じる。死闘の末、彼は瀕死の重傷を負いながらも双理卿撃破に大きく貢献する。
かつては戦うことから目を背けていた青年は、いまや自ら危険な任務を選び取る存在へと変わっていた。その変化の根底にあるのは、キアンの掲げる新国家の理想と、共に戦う仲間たちの存在だった。
命を懸けてでも守りたい居場所。戦場という非日常の中で、ノルは初めて自らの生を実感する。これは、一度死んだ青年が戦いの中で『本当の人生』を見つけるまでの物語である。