あらすじ

世界は、崩壊し始めていた。 金融、情報、国家。 すべての構造が同時に綻び、誰も止めることができない。 人々は疑い、分断され、社会は内側から壊れていく。 その中で、日本だけが完全には崩れなかった。 理由は分からない。 だが確かに、人と人との繋がりの奥底に、言葉にならない何かが残っていた。 やがて世界は、日本を中心に再び動き始める。 かつて“第三世界”と呼ばれた国々が、日本に手を差し伸べる。 しかし同時に、長い年月をかけて築かれてきた“支配の構造”が、その全てを内側から崩しにかかる。 信頼は壊され、人は分断され、日本は崩壊寸前まで追い込まれる。 その時―― 遮断されていたはずの通信が開く。 映し出されたのは、北の指導者。 そして彼は、日本語でこう告げる。 「遅くなった。ここからは、我々が引き受ける」 敵だったはずの国。 対立していたはずの関係。 そのすべてが覆されるとき、世界は“本来の構造”へと還り始める。 これは、戦争の物語ではない。 分断の正体を見抜き、その先へ進む物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/04/10
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