あらすじ

こちらは第33回電撃小説大賞のあらすじです。ネタバレを含みますのでご注意ください。 ✳︎✳︎✳︎ 【あらすじ】  古来より特別な神の力『テオス」を宿す「神託者」が君臨し、弱者が切り捨てられる苛烈な世界。「ルネラ戦争」から7年。理想郷と謳われるダステベル皇国は、敵国が放った生物合成兵器『キメイラ』の脅威に晒されていた。汚染された大地では桜は3年に一度、夏にしか咲かず、人々は巨大な鉄壁の内側で怯えて暮らしている。  幼き日に両親と孤児院の仲間をキメイラに喰殺された少年、イト・ドーマン。彼は妹のハルリ、そして親友を守るため、対キメイラ組織『預言庁』管轄――未来犯罪防止局(通称:白桜)の捜査官となる。 イトが宿すのは、空間を削り取る絶対的なテオス『カオス』。彼は国家の聖女、預言師ミナ・アストラとコンビを組み、預言に基づきキメイラを殲滅する日々を送る。しかし、強大な力の代償として、イトは自らの記憶を少しずつ失っていく呪いに蝕まれていた。  イトの前に立ちはだかるのは、国家の未来予知を攪乱するテロ組織『業の家(カルマのいえ)』。団長レネは、元白桜の捜査官でありながらミナの実姉を殺害、離反した反逆者だった。 一方、イトの親友であり別部屋『GEO』に所属するナギは、単独捜査の末に戦慄の真実に辿り着く。キメイラの正体は、かつての人間――それも、愛した者を喰らってしまう呪いの中で自我を失い彷徨う死者の成れの果てだった。  国家の英雄と称えられる白桜局長ベニル・クォート。その正体は、秘密警察『オルペウス』を操り、孤児たちをキメイラへと変え、対隣国用の劇薬「りんご」を生み出した狂信者であった。「業の家」の真の目的は、国家によって冒涜された死者たちを、キメイラから人間として解放し、弔うことにあった。  かつて人体実験の犠牲となり、キメイラと化した親友リスス。レネは親友を人間として死なせるために、汚名を背負い、その手で介錯したのだ。 失った記憶と絆を、その手で削り取り、奪還するまで――この残酷な神話は完結しない 。

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カクヨム2026/04/10
  • 現在の作品弔人叙事詩(カルマ・エポス)