あらすじ
処刑確定。固有魔法は「呪詞」。味方はゼロ。ゼヴィル・クロード・ヴァルネーゼ、ゲームの最凶悪役に転生した男の持ち札は、原作知識と、「対象を呪い弱体化させる最凶の闇魔法」だけだった。
破滅回避のため、まず唯一の味方候補――執事長ヨルドの信頼を勝ち取る。次に禁書庫で呪詞の制御を学び、賢者マルクトゥスから「呪詞はかつて祝福と呼ばれていた」という矛盾を知る。だが、その意味を理解する前に、瀕死の少女ティアリーゼを救うため呪詞を使った。
「お前の才能など呪われてしまえ」
呪ったはずの少女が、聖級治癒師として覚醒した。
なぜ呪いで強くなる? 理解できないまま、学園で出会った女騎士イルミナにも呪詞を使えば騎士団最強格に覚醒。幽閉された王女ソフィリアの「死の呪い」すら安定化させてしまう。呪うたびにヒロインが覚醒し、全員が激重感情でゼヴィルに執着する。「呪い師」と恐れられる男の周りに、最強の味方が集まっていく。
だが聖典祭で処刑が宣告される。壇上に立たされたゼヴィルの前に、三人のヒロインが同時に現れた。ティアリーゼは治癒の奇跡で群衆を黙らせ、イルミナは証拠文書で不正を暴き、ソフィリアは王族として裁判を無効にした。そして公の場で証明される――呪詞の真名は「祝福」だったと。
処刑を免れた最凶の悪役は、祝福者として新たな日常を歩み始める。だが安息は長くない。六大貴族グラヴィオール家から「祝福」と称した招待状が届く。
「呪いと祝福の境界は、まだ誰にも見えていない」――偽悪の祝福者が紡ぐ、勘違い無双×激重感情ファンタジー。