あらすじ
大人気『宇宙系』MMORPGの世界に転生した。
ところが転生先は、名前すら持たない量産型クローン兵だった。
つまり、純度100%のモブ敵である。
しかも意識を取り戻した場所は、よりにもよって戦場の真っただ中。
俺は生き延びるため、死に物狂いでで戦場から逃げ出した。
命からがら辿り着いたのは、辺境の小さな村。
得体の知れない俺を、村人たちは当然のように助けてくれた。
前世の俺は、ゲームのモブキャラなんて気にも留めなかった。
単なる背景、舞台措置、スペース埋めの賑やかし……そんな風に思っていた。
けれどこの世界では、村人ひとりひとりにちゃんと暮らしがある。
笑って、泣いて、助け合って、誰かを大切に想いながら生きている。
そんな当たり前を知ってしまったから、もう見て見ぬふりはできなかった。
村に危機が迫った時、俺は本来なら原作ヒロインが手にするはずだった最強の力『天星刻《オリジン・ルーン》』に目覚める。
戦闘、探知、治療、生産――あらゆる能力の起源にあたる、規格外の力だ。
どうにか危機は脱したものの、同時にそれは、原作の運命が大きく狂い始めた証でもあった。
異常個体として俺を追う帝国軍。
打倒帝国のために俺を利用したい反乱軍。
だが、俺はそのどちらにもつかない。
何の罪もない人々が巻き込まれて血を流す、この銀河戦争そのものを終わらせるために。
原作知識と最強の能力を武器に、俺は戦う。