あらすじ
目の前にあったのは、鋼鉄の門扉で遮られた白い外壁の硬質な建物。
大人になったなら、もう一度あの建物に出会えるだろう。
積み上げてきた想いの塊がガラガラと砕け、その頂点にいた私は瓦礫に飲まれる。
もう生家に戻れないことはわかっていた。けれど、二度とあの建物を見ることができないとは考えてもいなかった。
私の、そして両親の人生は、一体何のためにあったんだろう……。
空虚になった私の心。絶望から小さな怒りが芽を出し始めた。
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封印が解けて、自分の力が戻った次の日の朝。
玄関を出たところで、俺は溜息をついた。
いつもと変わらない空、道、庭。けれど、俺だけは変わってしまった。
昨日の朝までは、普通の少年、だったのになあ………。
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「まったく……。幽霊視ただけでパニくるなよな」
「だってえっ。くっきりはっきり見えたのに、消えたんだぞおっ。むちゃくちゃ怖いじゃんかっっ」
「………アホ。それくらいで驚いてたら、身がもたないぞ。学校なんて幽霊の巣みたいなモノじゃないか」
「うそおおっっ」
「信じられないなら、自分の目で確かめてみろよ」
「嫌だよ、そんなのっ。俺、幽霊嫌いなんだからっっ」
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五樹の住む町では、最近、動物の首なし死体が見つかる事件が起きていた。
封印されていた力が戻った次の日の朝、さっそく五樹は、何者かが解き放った闇の力に圧倒されて気を失ってしまう。
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今回もおまけとして「EpisodeE Boy」を収録。
正直、いろんな要素を詰め込み過ぎて反省した作品です(トホホ)。