あらすじ
「──最短じゃなかった」
ただ剣を振っただけ。
それだけで、討伐不可能とされた魔物は斬り伏せられた。
技も、型もない。
あるのはただ、“最適”を導き出す異常な戦闘センスだけ。
──刹那は、そういう存在だった。
だがその力は、戦うたびに“何か”を削り取っていく。
記憶。感情。人間としての自分。
気づけば、彼の中に残るのは“戦闘”だけになっていた。
それでも──
「大丈夫だよ。私達の場所は、ここにあるから」
そう言って、手を取る少女がいた。
これは、“センスだけの怪物”が
人間に戻るまでの物語。