あらすじ

※カクヨム読者様用。 ・『組織』の暗殺者・<イグニッション>は、人間である権利を唐突に取り上げられた。『吸血鬼化』という、謎に包まれた現象によって。ある夜、任務に失敗したイグは、ひとりの医者と出会う。 『これは契約だ。必ず、医者として必ず、君の病を治す』 イグは、謎の医者と交わした契約により、彼の娘である<尚夏奈咲(しょう かなさ)>の執事となった。 我儘で自分勝手でやりたい放題のお嬢様。 イグと夏奈咲は、不器用ながらも心の距離を縮めていき――。 それぞれの過去。暗躍する『組織』。徐々に明らかとなっていく『吸血鬼化』の全貌。そして夏奈咲の名前の由来。複数の謎とそれぞれの心情が複雑に絡み合う中、イグは『吸血鬼化』を完治させ、夏奈咲を守り切れるのか――。 これは、人外の『吸血鬼』へ成り果てたイグニッションと、彼のご主人様である尚夏奈咲のふたりが、今更ながらに人間を知っていく物語だ。 ※電撃小説大賞審査員様用。 ※以降、ネタバレを含みます。 ・許容範囲を超えた激情により、異形へと変貌してしまう病、『悪魔化症候群』。  『暗殺組織』にて暗躍しつつも『吸血鬼化』に苦しむ<イグニッション>は、任務に失敗し、手傷を負って裏路地を彷徨っていた。そこに現れたのが、医者にして『悪魔化症候群』の第一人者でもある<尚琉一郎>だった。  『これは契約だ。必ず、医者として必ず、君の病を治す』  尚琉一郎との契約により、イグニッションは『組織』から抜け、彼の娘である<尚夏奈咲>の執事となった。  当初は、あくまで『執事とご主人様』という関係であり、また喧嘩が絶えないふたりだったが、互いの暗い過去と背負った業を共有していく中で、絆を深めていく。  真冬の夜中、イグニッションの元同僚であり、『組織』の構成員でもある<キャブレター>が再び屋敷を訪れる。そして、彼女が『組織』を裏切り尚琉一郎と内通していた事、尚琉一郎と出会うきっかけとなった任務の失敗すら彼女に仕組まれた事が明かさた。また、真実が収められた小屋の存在を告げられる。  小屋へ向かったイグニッションは、尚琉一郎が既に死んでいる事実と、彼との契約が破られた事を察する。  確証を得るため夏奈咲の部屋へ行くも、彼女は拐われていた。犯人は『組織』だと察したイグニッションは、夏奈咲を救うべく『組織』を追う。  『組織』と会敵したイグニッションは、激しい戦闘の末、『吸血鬼』の覚醒を駆使し勝利を収める。その後、イグニッションは、彼らの<『悪魔化症候群』を利用する>という目的が尚琉一郎の死により絶たれたと伝える。撤退する『組織』を背に、夏奈咲はイグニッションの成長を語る。  イグニッションと夏奈咲は、見付けたヒントを頼りに、尚琉一郎が残したという手記を発見する。『悪魔化症候群』の完治方法が『自らの心と向き合うこと』しかなく、また夏奈咲の名前の由来が方言の「愛しい」である事が明かされる。夏奈咲は両親の想いを知って涙し、イグニッションは自らの心と向き合う決意を固めるのだった――。

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カクヨム
カクヨム2026/04/09
  • 現在の作品『吸血鬼』の血は、憤怒の赤。 『悪魔化症候群』シリーズ――吸血鬼編――