あらすじ
三年前、蒼天に走った黒き亀裂——。
女神アウロラの結界が揺らぎ、神話が“脅威”として蘇った不穏な時代。
ランデュート王国の侯爵令嬢ジャミーラ・シャマルは、人々を癒やし守る“神聖術師(聖騎士)”への憧れを胸に、名門・聖エリュシア学園の門を叩く。
厳かな入学式典の日。彼女は学園の片隅で、虐げられていた一人の少年・アルテリスと出会う。
身分も名誉も持たず、影のように生きる彼は、ジャミーラの婚約者である王子の“従者”だった。
そんな折、王子から突きつけられたのは、あまりにも歪な契約——。
「私には別に想い人がいる。君を愛することはないが、体面のために婚約は維持してほしい。その代わり——あなたも好きに生きるといい」
想い人を守るための“盾”としての婚約。
しかしそれは同時に、ジャミーラにとって——
諦めかけていた“聖騎士”への道を切り開く、唯一の機会でもあった。
祈りを捧げる高貴な令嬢と、多くの秘密を抱える王子の従者。
魔族の影が学園を侵食し始める中、本来なら交わるはずのなかった二人の絆は、やがて世界を揺るがす神話の“その先”へと繋がっていく——。
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