あらすじ
高校生の神代蓮は、近所のスーパーでの買い出し中に二度目の異世界召喚に巻き込まれる。かつて二年の歳月をかけて世界を救った蓮だったが、その結末は仲間の裏切りと毒殺未遂という最悪のものだった。
徹底した人間不信に陥り、強すぎる力を隠して「平穏な日常」を愛するようになった蓮。そんな彼に、新たな女神リステリアは「魔王を倒せば望みを叶える」と告げる。蓮が提示した報酬は、金でも名声でもなく「女神自身を現実世界へ連行すること」だった。
一度目の経験を活かし、魔王軍をわずか三日で更地にするという「爆速お掃除」を完遂した蓮は、阿鼻叫喚の女神を連れて東京の中野にある築25年の六畳一間へと帰還する。魔力も権能も失い、ただの「顔が良いだけの居候」となったポンコツ女神と、彼女を「絶対に裏切らないペット」として飼い慣らそうとする歪んだ勇者。
魔法も奇跡もない現代日本で、ゴミ出しの分別と特売卵に一喜一憂する、あまりに世俗的で少し不気味な共同生活が幕を開ける。これは、救いと執着が反転した、二度目の人生の記録である。