あらすじ
以下あらすじですが、第33回電撃小説大賞のために書いたあらすじのため、長め、ネタバレを少し含みます。ご注意ください。
高校二年生のつむぎは、同級生の幡野のことが好きだ。恋愛的な意味で。
つむぎと幡野が出会ったのは高校一年生の時。入学式で発表されたクラス分けで同じクラスになったのがきっかけだった。幡野の席は、友達をつくりたくて近くの子にたくさん話しかけていたつむぎの斜め前で、必然的に会話を交わすことになる。席替えで隣の席になったことも手伝って、どんどん仲良くなっていった。会話の中で幡野のことを知るにつれて、つむぎは幡野に惹かれるようになる。たとえば、一緒に帰る時に必ず車道側を歩いてくれるところとか。たとえば、冗談を言うとそんなに?ってくらい笑ってくれるところとか。たとえば、何かお願いごとをすると悪い顔で対価を求めてくるところとか。
進級してクラスが離れてしまう前にこの思いを伝えたい。そう思ったつむぎは幡野に告白するも振られてしまう。だけど、振られたからといってそれでおしまいになるのは耐えられない。友人未満になりたくない。そんな思いから、つむぎは「これからも友達でいてくれないか」と頼みこむ。なんとかそれに頷いてくれた幡野と友人関係を継続していたつむぎだったが、好きはどんどん降り積もっていく。どうにかこの”好き”を放出できないか、と考えたつむぎは、「友達として」であれば好意を伝えてもいいのではないかと思いつく。
自然に好きを伝えられるようになってきた頃のことだった。幡野が隣のクラスの女の子に呼び出された。告白のようだ。つむぎは幡野が誰かのものになるんじゃないかと思うと気が気ではなくて、幡野のことを引き留めたくなってしまう。だけどつむぎは幡野の彼女じゃない。
告白の後、幡野はつむぎに問いかける。
”―付き合うってなに?”
幡野のことを好きでい続けたつむぎと恋に対する恐れがある幡野が、その思いを通わせるまで。