あらすじ
かつては前線志望だった神谷直人は、才能なしと切り捨てられ、ダンジョン管理局の倉庫番に落とされた。
与えられた仕事は、レイド帰りの探索者が壊して捨てていく装備を仕分けるだけ。 誰も見向きもしない、負け組の仕事だった。
だが直人には、壊れた装備の性能を元に戻すどころか、 時には“壊れる前より強く戻す”【修復】の力があった。
最初は一本の折れた短剣から始まった。 だが、その修復装備を使った探索者があり得ない成果を出したことで、倉庫の奥に眠る廃棄装備に注目が集まり始める。
やがて、レイド帰りのS級探索者たちが倉庫に列を作るようになる。 見下されていた倉庫番に、今度は彼らが頭を下げる番だった。
これは、壊れた価値を取り戻し、 誰よりも必要とされる側へ成り上がる男の職能逆転譚。