あらすじ
ウェリス皇国では先頃、御代替わりがあった。夭折した皇帝にかわり新たに国主となったのは、二十三歳の若さの公爵シグルス・ウェリス=ナグワーンだ。
この新皇帝の皇妃候補として、トレノエル辺境伯の末娘アイリーンは皇都へ向かうことになる。皇帝の命で、皇国内の四つの辺境伯領から、それぞれ皇妃候補となる令嬢たちが集められることになったからだった。
「選ばれなくてもいい」――父は言った。
(私が選ばれるわけがない)――アイリーン自身も思っていた。
なぜならアイリーンはまだ十二歳。決して皇帝の妻にふさわしい年齢だとは思えなかったからだ。
しかし、ことは、アイリーンの想定とは違う方向へ進んで――……?
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