あらすじ
深陽学院に転校してきた桐島要には、秘密がある。彼の正体は高校生ではなく、ある組織から派遣された潜入調査員だ。ターゲットは、七人の生徒が記録から「消えた」この学校の闇。
だが初日、要は想定外の人物と出会う。
窓際の少女——氷室千夜。クールで無口で、他者を寄せ付けない。そして「消えた」七人のリストに、彼女の名前が載っていた。
消えたはずの少女は、なぜそこにいるのか。夜ごと壁の向こうから聞こえるピアノの音は、誰が弾いているのか。そして千夜は、なぜ要に近づいてくるのか。
飄々とした潜入者と、謎を抱えた少女。ふたりが暴く真実は、この学園の「楽園」という名の欺瞞だった——。