あらすじ
フャサリ王国、ラカリエ大学附属病院。
そこには、魔法が引き起こすあらゆる怪我や疾患を専門に扱う場所がある。――「魔法総合科」。
受験勉強の徹夜で期限切れポーションを飲んだ学生。
魔法術の余波を吸い込み、呼吸困難に陥った公務員。
そして、高難度の魔術が延髄にこびりついた、不可解な重症患者。
「魔法は万能ではない。我々が扱うのは、その『影』だ」
魔法による事故や、時には聖女が絡む凄惨な事件。持ち込まれる多様な症例を、専門医たちは現代医学にも通じる冷静な判断と、高度な術式で治療していく。
これは、魔法世界の常識を「医学」で解き明かす、若き魔道医師たちの臨床記録である。