あらすじ

中村長兵衛… 本能寺の変(1582年)後、山崎の戦いで羽柴秀吉に敗れ坂本城へ逃れる途中の明智光秀を、小栗栖(京都市山科区)の竹藪で襲撃し、討ち取ったと百姓(落武者狩り)。  しかし、歴史の真実は違う。  幼き日の彼は天下泰平を夢見て戦に消えた父の無惨な死や、その結果で、病に伏したまま絶命した母。飢えた野犬に喰い殺された弟。そして、空腹のあまり道端の小石を握り飯と見間違え、喉に詰まらせて冷たくなった妹という凄惨な光景を目の当たりにし、生前の父が戦へ出て、出世して、家族を養うことを夢見たことを現実味のない打算な考えだと思うようになり、大切な者を守る為には、戦国武将のような天下の理想に惑わされず、ただ現実的に目の前と戦い、生き抜くという死生観に目覚め、彼の幼馴染であり、飢餓と疫病で両親が死に、泣きじゃくる少女『お華』を支えながらも、この戦国の世を生き抜く。  やがて、彼は他の村人達と協力し、村を豊かにしながらも、落武者狩りとして、多くの武家出身の将を生捕りにする度、彼らを人質にし、武家から金を要求し、貧しくても、潤う日々を送る中、厳島から来たある巫女が来たのをきっかけに彼の歴史が動き出す。  厳島、川中島、桶狭間だけではなく、賤ヶ岳、関ヶ原、大阪夏の陣まで戦い抜いた戦国最強の落武者による戦国史を超えた諸説(でんせつ)、此処に在り!

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カクヨム2026/03/19
  • 現在の作品裏大河:落武者狩伝中村長兵衛