あらすじ
見た目年齢は40代前半。実年齢は、75歳。
元公安捜査官の佐伯玲子は、高級老人ホーム「ゴールデンヒルズ」に一人の入居者として足を踏み入れる。入居一時金1,000万円、月額30万円。恵まれた環境で暮らす高齢者たちが、なぜか次々と不審な死を遂げているという。
潜入捜査の依頼を受けたのは、かつての仕事のよしみ。ただし今回は、拳銃も盾も持たない。武器は、磨き上げた観察眼と、75年分の人生経験、それから──老人たちが思わず目を向けてしまう美貌だけだ。
施設には癖のある入居者、腹の読めない経営者、何かを隠している職員たち。玲子はお茶を飲みながら、囲碁を打ちながら、さりげなく真相に近づいていく。
──さて、犯人はどの顔をしているかしら。