あらすじ
岸に押し寄せる海の波。
大地を揺らす地震。
空気中に伝わる音波。
これらはいずれも”波”と呼ばれる現象の一部に過ぎない。
数千年前に神々が作り出したと言われている世界”アルカディア”では、万物は全て”波”の性質を持つと言われている。
大地、森林、小鳥の鳴き声、人間、そして人間が作り出す生産物。
これらは全て”波”が生み出す現象であり、”波”そのものでもある。
波は世界に満ちるすべての現象が従う普遍的な法則であり、この法則のもとアルカディアは美しさと平和を兼ね備えた世界を保っていた。
しかし4000年ほど前、”位相戦争”と呼ばれる神々の戦いが勃発。
きっかけはとある悪神が不変の法則と決められていた波の性質を書き換えた事。
物体ごとに決められていた波の形、波長、周期、振動数、波の速さなど。
そのせいで安定していた世界の秩序はあっと言う間に崩壊。
本来起こりえない数々の厄災が起き、地上は荒れ果てやがて瘴気に包まれてしまった。
すべての生物が生息困難であると思われていたその瞬間、
一人の勇敢な神がアルカディアを復活させるため一つの巨大な塔を建てた。
その巨塔が生み出す聖なる力によって、瘴気はみるみるうちに消え失せ、人々は再び幸せを手にする事となる。
勇敢な神は多大なる偉業を成し遂げたため他の神から祝福を受けた。
そして貰い受けた祝福を塔の最上階にもたらし、彼はそこを楽園と呼んだ。
時が経ち、現在多くの人間が楽園を目指して塔を登り続けている。
主人公マリクは、小さい頃の記憶を失った農奴隷。
彼は失われた記憶を取り戻すため、”真実が分かる”と言われる楽園を目指す。
しかし、塔を登る事が出来るのは、波の法則に干渉できるハンドラーと呼ばれる存在だけ。
非ハンドラーであり、塔を登る資格がないと諦めていたマリクに転機が来るのであろうか…