あらすじ

取り柄のない子爵令嬢が、病弱な侯爵との政略結婚を二つ返事で受けた。 周囲は同情の目を向ける。 嫁の来手がない病人の世話係だと。 けれど私には前世の記憶がある。 介護士として人の隣に座り続けた三十年の記憶と、幼い頃あの子に言われた一言が。 「ミーナがいると安心する」 十年ぶりに再会した幼馴染のレイスは、杖をつき、頬がこけ、それでも昔と同じ目をしていた。 彼が私に最初にかけた言葉は「同情なら帰れ」。 私が返した言葉は「政略結婚です」。 魔法も剣術も使えない。薬の知識もない。 私にできるのは、そばにいることだけ。 それが本当に誰かを救えるのかどうか、答えはまだ見えない。

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小説を読もう2026/03/19
  • 現在の作品病弱な幼馴染の一言が、取り柄のない私の全部だった