あらすじ
帝都の空は、絶えず降り注ぐ煤けた雨と産業の煙に覆われている。
かつて「帝国の至宝」と謳われた公爵家は、一夜にして反逆の汚名を着せられ、一族は皆殺しにされた。
唯一生き残った嫡男・リアムの胸には、死の間際にかけられた「心臓を結晶化させる呪い」が、残酷な美しさで刻まれていた。
復讐だけを糧に生きるリアムは、社交界の影に身を落としながら、一族を陥れた黒幕を追い詰める機会を窺う。
そんな彼の前に現れたのは、感情を殺した執行人・セドリック。
リアムは自らの「残された命」を担保に、セドリックと主従の契約を結ぶ。