あらすじ
フルダイブ型VRゲーム《EIDOLON》にログインした瞬間、俺は頭を撃ち抜かれて死んだ。
痛覚は最大設定。
チュートリアルは存在しない。
そして運営AIは、こう言った。
「仕様です」
それから半年後。
俺はなぜか、このゲームの中で生き続けている。
戸籍は消え、現実には戻れないまま。
700回以上死んだ結果、分かったことがある。
——この世界は、バグっていない。
ただ“正しく動いているだけ”だ。
だからこそ、壊れていくのは人間の方だった。
理不尽すぎる仕様と、淡々と処理を続けるAI。
その中で俺は、“未定義の存在”へと変わっていく。
これは、バグのない世界で人間だけが壊れていく物語。