あらすじ
『お客様、誠意とは「腕立て伏せ100回」のことでしょうか?』
前世は陸上自衛官。退官後は在宅コールセンターで悪質クレーマーの罵声に耐え続け、過労死した私。
目を覚ますと、ファンタジー世界の小国の可憐な姫君・ユアに転生していた!
「女は愛らしく、男に守られるもの」という前時代的なこの世界。
有事の際に自分の身も守れないひ弱な肉体に危機感を覚えた私は、分厚いドレスの下で10年間、密かに自衛隊式の筋トレと近接格闘(CQC)の反復演習を続け、バキバキの「兵器」へと肉体改造を済ませていた。
そんな私の前に現れたのは、国宝級と持て囃される3人の厄介な求婚者たち。
顔は良いが筋肉ゼロの傲慢王子。詠唱ラグだらけの虚弱な天才魔導師。実戦経験ゼロのフルアーマー騎士。
彼らは私をトロフィーワイフ扱いし、「俺が守ってやる」「ただ微笑んでいればいい」と無神経なマウント合戦を繰り広げる。
……あぁ、うるさい。
安全圏から押し付けられるクレーマー以下の自慢話に、コールセンターで鍛え上げた私の「忍耐の糸」がブチ切れた。
「――お前らごときが、私を守るだと?」
不用意に距離を詰めてきた王子を、鮮やかなCQCで床に沈めたユア。
完璧な営業スマイルをかなぐり捨て、教官服を纏った彼女は男たちに宣告する。
「貴様らは本日より私の部隊(オモチャ)だ。全員、私が叩き直す!」
魔法も身分も一切通用しない荒野の演習場。
終わらないスクワット、重さ20kgの背嚢での夜間行軍。泥まみれの塹壕掘り。激昂する王子はコールセンター仕込みの「話術」で理詰めにし、徹底的にプライドをへし折っていく。
圧倒的なフィジカルと理不尽なまでの規律に絶望した男たちは、やがて極限状態の中で奇妙な連帯感に目覚め……。
「サー、イエス、サー! ユア教官(姫様)!」
ただの政略結婚の道具になるはずが、いつの間にか絶対的な忠誠と重すぎる愛を向けてくる「最強のイケメン小隊(逆ハーレム)」が完成していて――!?
元・自衛官×元・コールセンター嬢の転生姫が、ファンタジー世界の常識を【物理】と【戦術】でわからせる!
異世界ミリタリー×育成ラブコメディ、堂々開幕!