あらすじ
命が軽く、欲望が溢れる退廃世界ルグナシア。
そこへ転生した霧崎レンは、
恐怖と支配を武器に都市を侵略していく。
彼の前に現れたのは、
人心を甘美と依存で絡め取るもう一人の転生者、ユウキ・アマネ。
力と快楽。
破壊と誘惑。
相反する二人は激しく衝突するが、
やがて理解する。
――単独では世界は制圧できても、“所有”はできない。
手を組んだ二人の前に、
最後の対抗者として現れたのは、
すべての欲望を断ち切る禁欲主義者・神代トウマ。
恐怖を冷やし、
依存を無効化し、
支配そのものを否定する存在。
三人は争い、揺らぎ、そして選ぶ。
完全侵略か。
完全否定か。
それとも――均衡か。
やがて彼らは築く。
恐怖・甘美・静律が拮抗する
前代未聞の“三権均衡体制”。
だがそれは、
人類にとって本当に幸福な形なのか。
これは侵略の物語ではない。
世界の在り方を問い直す、三人の転生者の思想戦争である。