あらすじ
「完璧でいなさい」
親からの重圧に押し潰され、手首を傷つけることでしか息ができなかった中学二年生の冬。孤独だった私を見つけてくれたのは、福岡からやってきた二十歳の大学生、楓さんだった。
「うかちゃんは、もう独りじゃないのだから」
北海道と福岡。千五百キロの距離。
十一月、鮮やかな紅葉の下で撮った写真。
地下鉄の改札前で抱きしめられた、あの日の消えない体温。
連絡すら取れなかった二年間という長い空白を経て、高校三年生の十一月、止まっていた運命が再び動き出す。
「毎日、元気かなって考えるんだよ」
「会えなくても、話せなくても、気づけばあなたを考えていた」
一度も付き合うことなく、けれど誰よりも深く想い合ってきた5年間。
今、私が「生きていてよかった」と思えるのは、全部あなたのおかげだから。
いつかあなたの隣に立てたなら、きっと世界一幸せにしてあげる。
これは、北の大地から南の君へ贈る、真実の愛の物語