あらすじ

海戦の勝敗は、砲撃だけで決まるわけではない。 沈みかけた艦を「沈ませない」戦いがある。 ダメコン。ダメージコントロールの略である。 魔導技術が使われる海。 老朽化した軽魔導巡艦《蒼嵐》は、幾度もの戦闘で船体を裂かれ、何度も沈みかけてきた艦だった。 その艦に技術顧問として乗り込んだ男、堂島。 彼の仕事は戦うことではない。 撃たれた艦を直すことだ。 浸水を止め、継ぎ目を締め、外板を押さえ、艦を浮かせ続ける。 寡黙な班長・大沼、整備士の汐、機関担当の三島、砲術士の山下。 そして艦と奇妙に結びついた少女、鋼花。 砲撃で船体が裂け、海が流れ込む。 それでも応急工作班は艦内を走り、蒼嵐を沈ませない。 やがて奇妙な現象が起き始める。 堂島たちが修理した場所で、魔導回路が微かに光るのだ。 理由は誰にもわからない。 だが一つだけ確かなことがある。 蒼嵐は、まだ浮いている。 後に誰かがそう呼んだという。 沈みかけた艦を何度も浮かせた男を―― 「ダメコンの神様」と。

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小説を読もう2026/03/18
  • 現在の作品沈まない艦〜ダメコン戦記〜