あらすじ
伯爵令嬢マティルダは公爵家の法務書記官。契約書・訴状・婚姻届——公爵家の全ての法的文書を一手に担っていた。
婚約者の公爵子息ディートリヒは「書類仕事など下男にやらせればいい」とマティルダを追放し、華やかな男爵令嬢を新たな婚約者に迎えた。
だがマティルダはこの日のために、3年かけて全ての契約書に合法的な「保険」を仕込んでいた。
婚約破棄書類にサインした瞬間、ディートリヒの鉱山利権の30%がマティルダの持分として確定。
「お読みにならなかったのですか? 第七条、ちゃんと書いてありましたのに」