あらすじ
十年間、聖都でたった一人の聖女として祈り続けたセレスティア。
ある日突然「聖力:無能」と宣告され、国外追放される。
——だが、追放された荒野で目覚めたのは、聖都に封じられていた本来の力だった。
「お前の力は本物だ」
拾ったのは、"冷酷"と恐れられる隣国の皇帝レオンハルト。
無愛想で素っ気ないのに、三日間寝込んだ彼女の包帯だけは不思議なほど丁寧に巻いてあった。
帝国で自由に力を解放したセレスティアは、枯れた花を一瞬で蘇らせ、人々を癒やし始める。
一方、彼女を捨てた聖都では加護結界が崩壊し、魔物が国境を越え始めていた。
膝をつく国王。懇願する大司教。
——でも、もう遅い。
「私はもう、あなたたちの道具には戻りません」