あらすじ
「一年後の今日、私は死にます」——届いた手紙の差出人は、Kとだけ名乗る謎の人物だった。
没落寸前の子爵家令嬢リディアは、婚約者には蔑まれ、父からは「お前の価値は金だけだ」と言い放たれる日々を送っていた。唯一の慰めは、誰にも知られず続けていた孤児院への支援だけ。
そんな彼女の秘密を知るKは、手紙のやり取りと引き換えに孤児院への寄付を申し出る。奇妙な文通が始まり、顔も知らない相手との手紙だけが、リディアの心の拠り所となっていく。
『あなたには価値がある』——Kの言葉に背中を押され、リディアは少しずつ変わり始める。
やがて婚約破棄と勘当という絶望の淵に立たされた彼女の前に現れたのは、呪いによって死を宣告された王子カイルだった。
「私があなたを救います」
地味で退屈だと蔑まれた令嬢は、実は失われたはずの『癒しの血統』の末裔で——?
手紙から始まる運命の恋。呪われた王子と没落令嬢が紡ぐ、愛と奇跡の物語。