あらすじ
王国の第四王子カイル・グランヴェルは、十五歳にして初めて戦場に立った。
だが彼は指揮官として未熟であり、たった一体の魔族に本陣を突破され、死を覚悟する。
その瞬間、謎の剣士が現れた。
袴姿の青年は巨大なハンマーを刀一本で受け止め、魔族を退かせる。
名を問うカイルに、彼は冷たく言い放つ。
「弱虫おまえなんかに語る名なんかねーよ」
それでもカイルは、その圧倒的な強さに心を奪われる。
王子として数多くの強者を見てきたはずの彼にはわかった。
――この男は、他とは違う。
弟子入りを志願するカイルだったが、青年は拒絶する。
それでもカイルは諦めず、十日間毎日彼のもとを訪れ続けた。
根負けした青年はついに言う。
「俺は強いやつと、言ってることが一貫してるやつが好きだ。
お前がそれに当てはまると証明してみろ」
その言葉から、始まる二人の奇妙な師弟関係の物語。