あらすじ

男性が極端に少ない世界で、貴族の男として生きるスイラン・ヴァルグレイス。 頭に浮かぶのは二つの事柄。 ひとつは、突如として取り戻した前世の記憶。 日本での、平凡な暮らし。 もうひとつは、これまで俺が積み重ねてきた行為の数々。 使用人への暴言、学園の下位層に対する侮蔑、そして、脅迫と不正行為である。 脅迫の相手はユズリハ・グランデール。 グランデール家は我が家に膨大な借金を負っている。 その弱みを利用し、俺はユズリハを利用し、不正行為を繰り返してきた。 王都中央学園は、不正発覚に対して容赦がない。 もし露見すれば、俺は貴族として初めての退学者として名を残すだろう。 家の名を汚すどころの話ではない。 脅迫により迷惑をかけた謝罪として、俺がグランデール家の奴隷として契約を結ばされる可能性がある。 ユズリハが一言で、俺の不正や脅迫を表に出せば、俺は終わりだ。 名誉も、立場も、すべて失う。 ゆっくりと、彼女の関係を断つよう、俺の存在を忘れる様にと計画する。 しかし、彼女も、気づいていた。 俺が握っていたと思っていた弱みが、いつの間にか俺の首に絡みついていたことに。 日常は彼女の掌の上で転がされ、立場は逆転する。

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カクヨム
カクヨム2026/03/18
  • 現在の作品弱みを握っていた彼女に、支配される――逃げられない関係