あらすじ
『どうせゲームするんなら、男じゃなくて女キャラで遊びてえな』
『でも、周りの奴らに女キャラ使ってエロと思われたくねえな』
ある天才の思いつきが生んだ神ゲー『灰と絶望のダークファンタジー、クライシスソウル』の世界に転生した主人公。
リヒト・テトグマン。
ゲームには登場しないモブキャラに転生した男の第二の人生は、女が男より遥かに強い貞操逆転世界で始まる。
リヒトは知っていた、この世界は只、女性が強いだけの世界じゃない。
滅亡の未来が確定した、ダークな死にゲー世界でもある事を。
原作主人公の幼馴染として生まれたリヒトは、今が本編開始前の世界だと気付く。
いつか来る滅びに備えるべく、自分に出来る限りの準備を進めるリヒト。
冒険者ギルドで給仕のバイトしながら美人冒険者パーティーにナンパされたり、幼馴染である覚醒前の原作主人公に囲われたり、有能NPCである白髪美少年と友情を深めたり。
――お金持ちの貴族の少女達の家庭教師になったり。
やがて周囲の一部の女性たちは気付き始める。
主人公が、他の男とはまるで違う事に。
ゲーム知識を活用し、剣を覚え、魔術を覚えるリヒト、この世界の男性とは考え方も行動もまるで違う主人公は無自覚に、周囲の女性を沼らせ始める。
――そして物語は始まる。
――ある夜、故郷は炎に包まれた。
今、ここにいない筈のボスキャラ、今ここで死なない筈のキャラクター。
目の前で、死んでいく故郷。
既に、この世界はリヒトの知る灰クソ、ゲームそのものの世界とは異なる歴史を歩み始めていた。
そして、リヒトは知る事になる。
自分に秘められた魔も神も超越する力――何度死のうとも灰から蘇る事が出来る。
自分こそが、死にゲー主人公に与えられる最強の力、”不死”を持っていた事を。
全てを喪ったリヒトは、全てを取り返し、手に入れる機会を得る。
この世界では見下され、無能扱いされるか、愛玩動物として飼われるかしかない男が、周囲の評価をひっくり返す。
リヒトが目指すのは、ただ1つ。
ゲームでも誰もたどり着いた事のない、ハッピーエンドの条件はただ1つ。
”死亡エンドを迎えるヒロイン達を、全員救う”
「なんで、男のオマエがアタシを庇うんだよ!?」
「いやだ、いやだ、いやだ……死ぬな、死ぬな! なぜだ! なぜ、貴公が戦うのだ!?」
「あ、え……なんで、男の人が、ボク達を、護る、の?」
「残念だけれど、あなたの色仕掛けは私には通用しないわ、でもどうしてもというなら試してみなさい。さあ!! ふしだらなアラサーとお呼びなさい!」
「お母さん、ほんと恥ずかしいのでやめてっす」
その先に待つグランドルートを進むために。
グランドルート攻略に集中している主人公は気付かない。
この世界で、女を護る為に戦う男、そんな存在が周囲の女性からはどのような姿に見えるのかを。
※ハーメルン様にも投稿しています。