あらすじ
「愛しているからやった」その一言、法廷で聞かせてもらえますか?
転職を機に、佐竹流星の周囲には異常な「モテ期」が到来した。献身的な幼馴染、過剰なアプローチを仕掛ける会社の後輩、執着する元カノ、そして謎の美女。普通のラブコメなら、ここから幸せなハーレムルートが始まるはずだった。
だが、現実は残酷だ。カバンから見つかったAirTag、深夜の自宅前での三時間の待ち伏せ、そして会社のアドレスに届く数百件の私的メール。これらは「愛情」ではなく、明確な「刑事事件」に他ならない。
法学部出身の流星は、弁護士の友人と共に決意する。この狂った『ハーレム』という名の地獄を、現代日本の法律で解体することを。
2021年改正ストーカー規制法、住居侵入罪、虚偽告訴罪、そして不正な養子縁組……。次々と繰り出されるヒロインたちの「愛の暴走」を、警告・禁止命令・現行犯逮捕という名の「法的排除」でねじ伏せていく。
これは、ヒロインを攻略する物語ではない。
法制度をフル活用して「誰からも愛されない平穏」を勝ち取るまでの、理性的で冷徹な脱ラブコメディである。