あらすじ
「もやし、てめーはクビだ」
春。ライブの前日に、僕――百瀬ヤスシはバンドをクビになった。
天才ドラマーとしてモテまくるはずだったキャンパスライフをのっけから大失敗して、呆然としていた僕。
「ねぇキミ、ボクと付き合ってよ」
そんな僕に声をかけてきたのは、ミステリアスでダウナーな美女・海野碧(アオ)先輩。
思わずついていってしまった僕を出迎えたのは、身長145センチにして1メートル近いベースを振り回す金髪ツインテールの天晴イナズマ先輩、身長とバストがどでかいお嬢様系キーボードの白玉シロ先輩、そして何やら僕のことを知っているらしい地雷系ファッションのギター・灯くれなゐ先輩。
ひとクセもふたクセもある美女・美少女バンドの間に挟まってしまった僕が学園祭でトップバンドとしてステージに立つまでの、波乱万丈な7ヵ月間が始まる。
※※※下記は賞応募用の800文字あらすじ(ネタバレあり)です。物語をお楽しみになりたい方は読まないでください。※※※
大学一回生の春。百瀬ヤスシ(モヤシ)は初ライブ前日にバンドから追放された。ビビると超高速貧乏ゆすりをする所を嫌われたのだ。
絶望するモヤシを拾ったのは、二回生の美女アオ。彼女はモヤシの貧乏ゆすりを褒め、強豪軽音部の入部テストを受けさせる。優れたドラマーは貧乏ゆすりのように高速で上下させる左膝でリズムキープする。
モヤシは貧乏ゆすりを解禁されて真価を発揮する。アオ作曲の超ハイテンポ・超高難度な曲を1bpm(0.0数秒)のズレも無く叩ききったモヤシは絶賛された。
アオの正体は大物ボカロP青子緑子。彼女は学祭ライブオーデに合格し、大ステージで青子緑子の曲を披露する必要がある。が、打ち込み曲をバンドで再現する為には精密なドラムが必要で、軽音部の優秀なドラマー達ですらアオの曲を叩けなかった。
リズムキープの怪物モヤシは、アオたちから溺愛される。幸せなバンド人生を歩み始めるモヤシだが、前バンドの新ドラマーがアオであることを知る。アオこそがモヤシを追放させた張本人だった。裏切りで憔悴するモヤシだったが、バンドメンバーの助けもあってアオと一応の和解をし、練習に励む。
アオとのわだかまりの所為で実力を発揮できないモヤシが足を引っ張り、オーデで落選しそうになる。アオは決心し、全てを告白する。
アオはモヤシの小学生時代の彼女だった。が、青子緑子としての活動を始めて承認欲求に溺れたアオは、大好きだったはずのモヤシへの関心が薄れていくことに恐怖し、モヤシへの愛が承認欲求に負けてしまう前に、一方的にモヤシと絶縁した。モヤシを裏切ってまで選んだ青子緑子が大成功しなければ、かつてのモヤシに顔向けできない、との思いからなりふり構わず行動し、優秀なドラマーであるモヤシを追放させ、傷心のところを拾って操縦した。全ては過去のモヤシの為にしたことだった。わだかまりが解消したモヤシは、最高の演奏でバンドをオーデ合格に導いた。