あらすじ
第一幕
ユーディット=ノンナートン十四歳、由緒正しい大貴族の端っこで、まじめに勉強していた彼女は、一族の支配者である祖母ゾフィーの命令で婚約、花嫁修業に出されてしまう。
相手のアルフレート=クロイツェル侯爵は二十八歳、見た目も頭も良いが、一筋縄ではいかない食わせ者だった。
彼のことをアルフレットと呼び、反発したり、見直したりするおだやかな日常の中、アルフレットの不在を狙ってゾフィーが急訪する。
ユーディットが未来の侯爵夫人にふさわしい成長をしているかどうか評価する、場合によっては婚約そのものを白紙に戻すと言うゾフィーに、ユーディットは友人のイルマ、ジゼリエルと一緒に立て篭もり反発、自分が望み始めた居場所を守るのだった。
第二幕
ユーディットの学園生活にも少しずつ変化が現れ、今まで唯一と言える友人だったイルマに、ゾフィーの直系にあたるラングハイム公爵家のランベルスとリーゼの兄妹、お調子者のカミル、最上級生の才媛モニカも加わって、学園生主催の舞踏会の準備で盛り上がる。
しかし、実行委員の仕事の裏側で、不満を持っていた最上級生の男子たちが舞踏会を台無しにする悪戯を計画していた。
巻き込まれ、監禁されたユーディットは全員を相手に孤軍奮闘、なんとか友人たちも駆けつけて大乱闘に発展する中、あわや本気で激昂しかけたアルフレットを抑えて事態を収拾、家族だけでなく学園や、その先の社会も見据えた関係を大切なものとして守り抜いた。
第三幕
ユーディットとアルフレットの婚約披露会が、ラングハイム公爵家の主催で正式に計画された。
目まぐるしく過ぎる日々の中、イルマが海外に引越しすることが判明、アルフレットも軍の情報漏洩事件を追う調査に忙しくなり、ユーディットは心身ともに疲れて、自分の中の、子供でいたい部分と大人になりたい部分の葛藤に悩む。
やがて事件は、舞踏会の一件からつながるユーディットたちへの意趣返しの真相を見せて、婚約披露会もイルマの海外行きも、それに利用されていたことが明らかになった。
ユーディットは葛藤を乗り越えて、友人たち、ゾフィーにも支えられて事件を解決、イルマとも再会の約束を交わして、婚約披露会を成功させる。
多くの招待客が見守る前で、ユーディットとアルフレットは互いを幸せにすることを誓い合い、口づけを交わすのだった。
©️司之々