あらすじ
異能を持っているだけで、傷つけられる。——それがこの世界の『現実』だ。
ものを宙に浮かべることができたり、他人の能力を数値化することができたり、はたまた未来を視ることができたり……。
摩訶不思議な現象を起こせる異能者は、その力を持たない人間たちから嫌われている。
痛みを代償にどんな奇跡でも起こせる異能を持つ少女、方波見陽翠(かたばみひすい)。
だが、その力は彼女の過去に深い傷をつけ、「黒の異能者」として周囲から疎まれる原因となった。
中学を卒業した異能者の入学が義務付けられている国立異能者養成学校。その門をくぐった陽翠は、同じく黒を纏う法月綾世(ほうづきあやせ)と出会う。
「黒の異能者」としてではなく、「方波見陽翠」として向き合ってくれる彼に、陽翠が心を開くのはそう難しいことではなかった。
そんな中、突如として暴走する自身の異能、唯一の友達の失踪、連続して起こる謎の自傷事件……。
異能者が痛い思いをするのは当然なの?
異能者は生まれてきてはいけなかったの?
——あなたたちが幸せなら、異能者は幸せじゃなくていいの?
「きみの『痛み』で、この異能者を嫌う世界の全部、書き換えてしまおう?」
私たちはただ、幸せになりたいだけ——。
※この物語には自傷や虐待に関する描写があります。苦手な方は閲覧にご注意ください。また、この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この作品は、「カクヨム」でも掲載しています。