あらすじ

私立星詠学園。 そこは異能を持つ少年少女が集う学園であり、同時に“告白”が力になる場所でもあった。本気の想いを言葉にして伝えた者は、相手の異能を一日だけ使える――それが、学園で公認された特殊制度《リンク》。 二年生の雨坂恒一は、その制度から最も遠い場所で生きてきた。 過去の失恋を引きずり、誰にも深く踏み込まず、目立たない生徒として日々をやり過ごしている。だが彼には、学園の常識を覆す秘密があった。恒一だけは、告白してフラれた相手の異能すら使えてしまうのだ。しかもその力を使うたび、忘れたはずの失恋の感情が鮮やかによみがえる。 ある日、校内選抜戦の最中、学園最強クラスの異能者・冬城氷雨が暴走事故に巻き込まれる。周囲が手を出せない中、恒一は衝動的に力を使い、彼女を救ってしまう。 その瞬間、氷雨は見た。ひとりにひとつしかないはずの異能を、恒一が複数使うところを。 秘密を共有したことで、恒一は氷雨とともに《リンク》制度の裏側へ踏み込んでいく。そこにあったのは、恋心を祝福するための仕組みではなく、感情を数値化し、序列化し、利用するための歪んだ学園の真実だった。 これは、伝わらなかった想いの残響を武器にしてきた少年が、借り物の力ではなく、自分の言葉で誰かを守る力を手に入れるまでの物語。 敗れた恋の残り火が、学園の運命を変えていく。

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カクヨム
カクヨム2026/03/17
  • 現在の作品告白すると、相手の異能が一日だけ使える学園で、失恋済みの俺だけが最強になった