あらすじ
**一話完結。ここから読める。
昔話の奥には、ときに、大人になってからでなければ見えない痛みがひそんでいます。
このシリーズでは、誰もが知る昔話や児童文学を、量子力学のことば――観測、もつれ、波と粒子――を手がかりに読み直していきます。
第一回は『ごんぎつね』。
ごんの善意は、なぜ最後の最後まで兵十に届かなかったのか。
“見えていたのに、ほんまには見られなかったもの”とは何か。
清少納言なぎこの鋭い観察と、和泉式部の涙のような感受性が、あの物語に隠された「寂しさと親愛の重さ」をあぶり出します。