あらすじ

現代の都市で働く会社員、真島梨花。 残業続きの彼女にとって、終電の静かな時間は唯一の安らぎだった。 ある夜、終電の車内で一人の男性と出会う。 黒いコートを着た穏やかな青年。 なぜか彼は梨花を見るなり「やっと会えた」と言った。 不思議に思いながらも、毎晩終電で顔を合わせるうちに、二人は少しずつ言葉を交わすようになる。 名前も知らないまま、梨花はその時間を心待ちにするようになっていった。 しかしある日、梨花は三年前の新聞記事を目にする。 そこには、終電の事故で亡くなった男性の写真が載っていた。 その顔は、毎晩電車で会っている彼だった。 三年前、線路に落ちた梨花を助けて死んだ男性。 そして彼女は、自分が助けられたことすら忘れていたのだった。 すべてを思い出した夜、梨花は終電で彼に告げる。 「好きになったの」と。 だが彼は微笑んで言う。 「俺、幽霊だから」 切なくも優しい、 終電で出会った二人の“生と死を越えた恋”の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/17
  • 現在の作品終電に君がいる