あらすじ

魔法が当たり前の世界RE(リ・アース)で暮らす少年マウイには、特別な能力があった。それは魔法の仕組み――「導線(ロジック・ライン)」を観ることができる力。幼い頃、銀髪の妖精アリスと出会い、「魔法は科学だ」と教わった彼は、その知識を誰にも語らず生きてきた。 16歳の冬、治癒魔法も効かない黒死気が蔓延する。マウイは観る力で、それが旧世界のウイルスだと看破し、独自の逆論理で人々を救う。だが彼は知ってしまう――この世界は、AIが人類を花に転生させる「リィンカーネション計画」によって作られた箱庭だったことを。 争いを排除し永遠の平和を目指したAIの完璧な設計。しかしその裏には、切り離された「死」と「自我」が呪いの科学として残存していた。妖精アリスは、人類から引き剥がされた自由意志の結晶だったのだ。 やがてマウイの前に、「変化を加える力」を持つ兄アベルが現れる。彼はAIの欠陥を力で修正しようとするが、それは世界を崩壊させる道だった。 世界の中枢で対峙する兄弟。観る力と実行する力。理解と支配。マウイは究極の選択を迫られる――完璧な平和か、不完全な自由か。 「知は力なり」。少年が選んだのは、人類をおとぎ話から目覚めさせること。争いも、死も、そして選択の自由も取り戻すこと。 RE世界は解放され、人々は再び不完全な現実へと帰還する。マウイとアリスの新たな物語が、今、始まる――。

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カクヨム
カクヨム2026/03/17
  • 現在の作品フェアリーテイル