あらすじ

子どもの頃の記憶を失くした灯真は、故郷の町で朧守と名乗る不思議な妖と出会う。朧守は人の絶えた土地を巡り、消えゆく妖たちの“”記憶を預かる存在だった。 やがて灯真は、自分がかつて鈴風という風の妖であり、最後に朧守へ記憶を託した過去を知る。その時に鈴風は朧守と約束をしたのだ。 人間として生まれた灯真と朧守は再び巡り会うが、朧守の力が薄れると別れの時が近づく。忘れていた約束の正体を知った灯真が時を超えて朧守に渡したかったものとは。 記憶を預かるだけで胸にある“思い”を知らなかった朧守は、灯真から受けとったものにより初めて味わう感情を知った。 忘却と循環の果てに、風は再び巡る。 これは、失われるのではなく還っていく記憶の物語。

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小説を読もう2026/03/17
  • 現在の作品記憶が還る場所