あらすじ
爽やかな笑顔に、学年一位の成績。三島歩は「完璧な優等生」。
その実態は中学時代、普通の優等生だったはずが、あることがきっかけで『暴君』と呼ばれ、ヤバい奴を見るような目で見られたことから、猫を被っている。
そんな彼の前に現れた舞岡麗奈は、お淑やかな微笑みを湛える美少女。
その実態はモテるが故に女子から嫌われ、猫を被っているお馬鹿な女の子。唯一の友人曰く、『わけのわからない女』である。
誰にも邪魔されないはずの歩の昼寝スペースに、毎日現れるようになった麗奈。睡眠を確保したい歩は、彼女を煽てて膝枕をさせることに成功した。
そこは2人が猫を被らずに過ごす、唯一の場所のはずだった。
いつも通りの朝。
麗奈は突然、教室で昼休みのような振る舞いをし始め、「毎日私の太腿で気持ちいい思いしてるくせに!」と騒ぎ、さらに、いつの間にか撮っていた歩の寝顔写真をグループチャットに誤爆。苦し紛れにみんなの前で「あの人のこと好きだったの!」と嘘告白をした。
膝枕のことまでバラされた歩は女子に責められ、仕方なく交際を了承し、麗奈と偽恋人となる。
そして、歩は男子連中から敵視されることとなった。
歩は電話で麗奈に怒りをぶつけるが、謝っても許してくれない彼に麗奈は面倒臭くなり、「あんたが断らないのが悪いんでしょ?」と平然と言い返す。
歩は悔し紛れに、「こうなったら、両想いの恋人を演じてえっちなことしてやるからな!」と脅かし、電話を切った。
しかしそれを真に受けた麗奈は、翌日教室で「妊娠したら困るし……!」と泣き出した。
「えっ、昨日の今日で!?」とクラスメイトたちからとんでもない目で見られ、歩は泣きそうになる。
※※※
こうして、女子に嫌われていたはずの麗奈は、恋する乙女の称号を得ると同時にみんなの前で告白した英雄として女子から人気者となり、爽やか優等生だったはずの俺の高校生活は、彼女によってたった1日で終了させられた。
めでたしめでたし。
……じゃねーわボケ!
あいつは何でやることなすこと俺を追い込む方向に進むんだ!?