あらすじ
東京都内・星城大学の経済学部に通う武藤アリスは、ゴシックロリータが大好きな20歳の大学生。ぱっちり大きな瞳、綺麗な鼻筋と色白な肌…それはまるで人形のよう。その見た目から、学内では一部の人の間で”ドーリーフェイスのアリス様”という異名で密かに囁かれている。そんな彼女だが、実は国内に存在する三大財閥の一つ”武藤財閥の令嬢”という、裏の顔を持っていた。
人との関わり合いが苦手な性格ゆえ、出来る限り悪目立ちをしないよう、トラブルを起こさぬようひっそりと学生生活を送っていたが、同学年でファッション・デザイナーサークルに所属する如月葵との出会いをきっかけに、人生が激変する。
容姿端麗で中性的なその見た目から、”星城大学の精霊王子(フェアリー・プリンス)”という異名を持つ葵。彼もまたアリス同様、学内で噂される人物の一人だった。男性でありながら、美しい物や綺麗な物が好きと言った少し変わった感性を持つ葵。美形だの王子だのと噂され、もてはやされ、周りの女子から黄色い声が上がる程の人気者な葵だが、実は彼の素性を知るものは少なくて…。
アリスは、リアリストながらも好きな事を追求する彼の姿勢や意志の強さに徐々に惹かれていく。初めは憧れ.尊敬する人物という目線で見ていたものの、次第に恋情を抱いているのだと自覚する。けれど同時に、生まれながらの家柄の問題や厳格な父親の事が足枷となり、葵との関係に一歩踏み込めずにいた。
【ねぇ、早く俺のこと好きになってよ…】
自分だけに囁かれる甘い言葉と、色香を感じさせるその眼差しから逃げられなくて…__。