あらすじ
世界的な生物学者・九条は、老化の根源であるテロメア研究に人生を捧げていた。
彼の理論は「生命を直線ではなく円環にする」というもの――老化を克服し、生命を永続させるという前人未到の研究だった。
しかし地球では決定的な問題があった。
細胞を若返らせるためのエネルギーが足りない。
研究は完成目前で破綻し、九条は志半ばで命を落とす。
――そして彼は、魔法の存在する異世界に転生した。
貴族の家に生まれた赤子、ルシアン・アステリアとして。
この世界には「魔力」という未知のエネルギーが存在する。
それは人体を巡り、自然界にも満ちている、生体エネルギーにも似た力だった。
「もしこの魔力を細胞修復に利用できるなら――不老不死は理論上可能になる」
研究者としての本能が、再び動き出す。
だが一人の研究では限界がある。
世界の法則を書き換えるほどの研究を成し遂げるには、膨大な権限と組織が必要だ。
だから彼は決めた。
この世界で秘密結社を作る。
目的はただ一つ。
魔法という未解明の現象を科学的に解き明かし、生命の限界を突破すること。
これは一人の天才研究者が、
魔法世界の法則を解析し、
やがて人類そのものを進化させていく――