あらすじ

CERNで、ありえないことが起きた。 衝突事象解析用のエンジンが、巨大なSAT問題を一秒で解いてしまったのだ。 その瞬間から、暗号は死に、国家の秘密は揺らぎ、金融は崩れはじめる。 世界は「量子コンピュータの脅威」だと思い込もうとするが、事態はそんな生やさしいものではなかった。 気づけばベテルギウスの明滅は止まり、星座はずれ、銀河群の形まで変わりはじめる。 人類が触れてしまったのは、どこか遠い宇宙に存在する「解が先にある世界」だったのだ。 すべてが解ける世界に飲み込まれれば、飢えも病もエネルギー不足も消えるかもしれない。 けれどその代わり、人類は“未解決”を失う。 だから人類は決める。 証明不能性、未決定性、不完全性――これまで欠陥だと思われていたものを武器に変え、宇宙そのものへ反撃することを。 P=NPから始まる、暗号崩壊と星座の変形と別宇宙への踏み込みを描く、数学ハードSF。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/16
  • 現在の作品世界が終わるかと思ったら、星座の方が先に壊れた