あらすじ
子爵令嬢のアンネリーゼは、実家の借金により家が没落。彼女は平民の「アン」として生きていくことになった。
七年かけて借金を返し終えた頃には二十四歳。仕事に明け暮れる彼女のささやかな楽しみは、酒場で一人飲みをすること。そして、その場にいる客たちと他愛のない話をすること。
元貴族としての知識と、平民として身についた現実感覚。その両方を持つ彼女のひと言が、思わぬ形で問題を解決していく。
ただお酒を飲みたかっただけなのに、気がつけば王都で密かに頼られる“相談役”に?
元貴族の平民女性が、酒場の片隅から人の悩みと王都の騒動をゆるりと解きほぐしていく、人情オムニバスファンタジー。