あらすじ
他人の人生を裏から操ることに、何より興奮するを覚える青年ハル。
異世界に転生した彼が得たのは、非戦闘ジョブ【演出家】と、魔物にだけ発動する謎の物理チートだった。
前世で人を操るために身につけた心理学、物理学、統計学を始めとしたありとあらゆる知識——それを武器に、広大な異世界の舞台裏へ足を踏み入れる。
だが道中で出会ったのは、なぜかハルの脳内だけ読めちゃう自称天使の少女——シルフィ。
「今、宿屋の店主と、花屋のお姉さんをくっ付けようとしましたよね?」
「してない」
「店主さんは奥さんが居るんですよ!」
「知らない」
「不倫です! 犯罪です!」
「わかったって、声でかいって……」
ただの口うるさい正義の少女だと思っていたシルフィだが、正体は偽りの天使に支配された世界から消された"本物の天使"だった。
歴史を書き換え、民衆を洗脳し、世界を歪めてきた胸糞な支配構造を知った時、ハルの演出欲は最高潮に達する。
これは、天才演出家と、お人よしすぎる天使のデコボコバディが、胸糞世界のシナリオを根本から上書きしていく、コメディ×ダークファンタジー。