あらすじ

ラルは現代の日本に生きている数少ない吸血鬼。 人の中に紛れて過ごしてきたが人間の青年、玲一郎(れいいちろう)に正体を見破られた。しかし、瀕死になったラルを助けたのも玲一郎だった。 以来、ラルは玲一郎の家で厄介になっていた。やがて、結婚し家族を設けた玲一郎は大往生の末、ラルを残して死んでしまう。人との寿命の差に悩み、玲一郎の家を出ようとしていたラル。ところが玲一郎の孫、玲央(れお)はラルを追いかけてきた。 ラルが好きだから離れたくない、と。若い頃の玲一郎にそっくりの顔で。 ラルは、密かに玲一郎を想っていた。もしかしたら、玲一郎には、気づかれていたかもしれない。 けれど、玲一郎は生前、妻も子も愛していたから。ラルがその想いを口にしたことはなかった。 好きだった人にそっくりな相手なんて、吸血鬼と言えども意識せざるを得ない。 玲央はラルのそんなところもお見通しで、迫ってきたのだ。 押されて押されて押されまくって、ラルはついに玲央にほだされてしまう。 まだ、少しだけ、玲一郎に心を残したままで。

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カクヨム
カクヨム2026/03/16
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