あらすじ

転入した水城恒一は、教室のざわめきになじめず、旧校舎のいちばん奥にある「旧図書室」へ迷い込む。 そこは、人気者の朝比奈湊が、教室とは少し違う顔で息をついている場所だった。 本のあいだから見つかる、名前のない短い言葉。 「ここにいると、少し静かになれる」――そんな“置いていかれた声”に触れながら、恒一と湊、図書委員長の倉橋は、なくなるかもしれない旧図書室を残すために動き出す。 誰にも言えなかったことを、少しずつ言葉にしていくうちに、恒一は湊のやさしさの奥にある息苦しさを知り、湊もまた、恒一の沈黙の理由に触れていく。 静かな場所を守ろうとする日々のなかで、ふたりの距離は、名前のつけられない特別さへ変わっていく。 これは、言葉にならない気持ちを置いていける場所で、ふたりがようやく「ここにいていい」と思えるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/16
  • 現在の作品雨あがりの図書室で、君はまだ秘密を抱えている